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完全自作への道

作成:2003年07月06日
更新:2003年07月06日
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モデラー魂が燃える(後編)
 

 とにかく、宇宙戦艦ヤマトの船体は想像力を働かせるしかない。3次元の曲面を想像し、展開図を作り、プラ版を切り抜き、イメージどおりの曲面にしてつなぎ合わせる。とりあえず、船体ができれば、後の艦橋や主砲・副砲など細かい装備は何とかなる、ということで作業を進めた。

 作り方としては、船体を長さ方向に、曲面を作りやすいように適当な間隔で区切って、後からつなぎ合わせるというものだ。実際の船を作るときもブロックに分けるが、それと同じ要領だ。しかし、オリジナルもなければ寸法もはっきりしない状態で、想像力だけでは無理があった。

 作り始めてはみたものの、船体の形ができてくると、やはり、曲面には無理があることが分かった。ブロック同士が滑らかにつながらない。それに、ブロックの断面が平行になっていない。技術的にも問題があった。つなぎ合わせるとガタガタで、明らかな失敗作だった。

 最初から作り直すしかない。だが、この失敗作のおかげで、すべての問題が解決した。失敗作とはいえ、無理のない曲面にするにはどうすればいいのか、多くの手がかりを与えてくれる。そして、船体の作り方にも工夫の余地があることが分かった。失敗は成功の元だ。

 そこで、ブロックに分けて作るのはいいとして、先に骨組みを作っておく。この時点で曲面を確かめ直角を出しておく。それから、同じようにブロックごとに外板を貼り付ければ間違いがない。大きさも、船体の全長を130mm、幅14mm、高さ10mmに変更だ。

 

 これで、完全なイメージが頭に浮かんでくる。スケッチ程度だった絵を図面として書き直す。プラ板の加工は要領が分かっているだけに最初のときより簡単に思える。船首のバルバスバウ(球状艦首)と波動砲の部分はパテで形を整える。イメージどおりの形が出来上がった。

 後は、細かい作業にはなるが、ひたすらプラ板を切ったり削ったりして手を加えていく。主砲と副砲の砲身には2種類の太さに伸ばしたランナーを、つなぎ合わせた。思ったとおりの形にはならないが、多めに作って、ある程度形の揃ったものを砲台に付ければ問題ない。

 最後に色を塗って出来上がりだ。こういうのもなんだが、色塗りは苦手だ。塗料を薄めにして、何度も時間を空けて塗れば、筆の跡も残らずムラなく仕上がるのは分かっているが、せっかちな性格だから、それができない。ともかく、時間と手間をかけた力作の完成だ。

 完全自作プラモデルに挑戦して、あらためてプラモデルというのは、よく考えられていると感心した。原型を作る技術もそうだが、手順どおり組み立てればできるだけでなく、パーツとしての成型まで考えなければならない。さすがプロならでは技といえる。

 それと、当時の資料が残っていたのだが、上は、第1作目のもので艦尾の形状が変なのが分かるだろうか?下の2作目では艦尾の形状を変えている。それにしても、当時の資料がよく残っていたものだと思う。この資料があったからこそ、完全自作への意欲が復活したともいえる。

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(C)Alester,2003/07/06