旋盤作業 |
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まさか、メインエンジンを骨組みから作ることになるとは思ってもみなかった。それよりも、これほど早い段階で旋盤を使うことになるとは考えていなかった。なにしろ、旋盤作業の後片付けも大変だが、旋盤そのものの掃除も大変だからだ。 旋盤を片付けるときは、モーターから電源ユニットにケーブルまで、念入りにプラ板の削りカスを取らなければならない。でないと、押入れの中のものにプラ板の削りカスがつく。こうなったら、旋盤作業をすべて終わらせなければならないだろう。 ということで、旋盤作業をひととおり済ませることにする。旋盤で作業するパーツはといと、主砲の砲身がある。これは、最初から決まっている。その他にはというと、メインエンジンノズル内のコーンと、船体前方と環境の後ろにあるドーム状のものがある。 この中で、主砲の砲身はプラ棒を削るだけなので、とくに準備はいらない。いつでも作業にかかれる。しかし、他のものは、それなりに準備が必要だ。実を言うと、砲身以外のものを旋盤で作るとなると、削っている時間より、この準備にかかる時間の方が多い。 まず準備するのは、メインエンジンノズル内のコーン。これは、根元が直径5mmなのだが、幸いなことに、直径5mmのプラ棒ならある。これを先に向かってコーン状に削ればいい。ところが、不幸なことに、旋盤で作業できるのは直径3mmまで。 |
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で、どうするか。直径5mmのプラ棒に直径2mmのプラ棒を差し込むことにした。直径2mmのプラ棒を旋盤のピンバイスで掴めば旋盤で削ることができる。直径2mmの丸棒は、その後の作業や塗装の持ち手としても使えるし、いらなくなれば後で切ればいい。 さっそく、直径5mmのプラ棒の中心を求める。中心は正確でないと、根元の部分が5mmより小さく削らなければならなくなる。まあ、コーンの根元はノズルの奥で見えにくいところだから、多少のずれはいいとしても、正確にしておくにこしたことはない。 プラ棒の中心が決まったら、できるだけ真っ直ぐに直径2mmのドリルで穴を開ける。穴の方先端に向かって細く削るのだから、かなりぶれていても問題はない。直径2mmのプラ棒をしっかり固定できるように、できるだけ深く掘っておく。 そして、開いた穴に直径2mmの丸棒を差し込んで接着剤で固定する。このときも、直径2mmのドリルで開けた穴に、直径2mmのプラ棒は入らない。今回は、穴の方ではなくプラ棒の方を旋盤で削った。これも、中心がずれないようにするためだ。 |
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ドームの方はというと、根元の直径が5.6mmのものと10mmのものと2種類ある。どちらにしても、プラ棒では作れない。1.2mm厚のプラ板をドームの高さ以上に積層して作る。積層したプラ板を旋盤で削るために、中心には直径2mmのプラ棒を差し込む。 こちらは、適当な大きさに切ったプラ板だから、中心の位置も適当でいい。といっても、ある程度は計算している。しかし、こちらは、プラ板に対して垂直にプラ棒を差し込んでいないと、まともな形には削れない。 それから、どちらも、だいたいの形になるまで、ヤスリで削っておく。旋盤で削るのは楽なようだが、いっきに削るのは無理。モーターを傷めるか、刃先が欠けるかしてしまう。それこそ、削るという感じで、削るところが多いと、それだけ時間もかかる。 それと、忘れてはいけないのが、削りカスも大量に飛び散るということだ。ヤスリで削れるときは、削りカスが飛び散るのを抑えられるが、旋盤だとそうはいかない。思わぬところまで飛んでいることがある。たぶん、細かい削りカスが舞い上がって部屋中に飛んでいるのだろう。 |
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旋盤作業のあとは、部屋中を掃除機できれいにしないと気が済まない。ある程度きれいな形や、正確な回転体を作ろうと思えば旋盤を使わざるを得ない。しかし、後片付けが大変だということもあって、旋盤を使うのは、なかなか気が進まないのだ。 それはともかく、いちおう準備ができたが、積層プラ板にしても、差し込んだ直径2mmの丸棒にしても、しっかりと接着剤が固まるまで待たなければならない。旋盤で削っていると思わぬ力がかかかるから、削っている途中で取れないとも限らない。 途中で取れてしまったら、けっこう悲惨なものがある。とりあえず、取れたところは、もう一度接着剤でくっつければ済む。だが、接着剤が固まるまで、旋盤作業は中断しなければならない。こうなると、続きの作業は翌日以降ということになる。 ということは、ひとまず机の上も掃除しなけらばならないし、部屋の掃除もしなければならない。そして、旋盤作業を再開したらしたで、その後も机の上と部屋の掃除が待っている。作業ははかどらないのに、掃除の手間ばかり増える。悲惨というほかない。 |
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まあ、旋盤作業は休みの日と決めているから、接着剤が乾くのを待つ時間は充分ある。休みの日なら、旋盤作業の時間も充分にある。もちろん、後片付けの時間もも余裕である。なにも、掃除がイヤなのではなく、時間がないと充分に掃除できないのがイヤなのだ。 どうも、今回は掃除の話ばかりになってしまったが、肝心のメインエンジンノズル内のコーンと、2つのドームの方は、無事に旋盤作業を終えた。心配していた、直径2mmの丸棒が取れることもなかったし、だいたいの形を出しておいたこともあって、1日ですべて片がついた。 ということは、今回は旋盤作業よりも、素材の準備と掃除の時間の方が多かったわけで、やはり、今回の話の中心は掃除ということになるのだろうか。 ところで、中心が分からない棒とか円盤のような丸い物の中心を求めるのは、簡単なように思うかもしれないが、正確な中心となると意外と分からないものだ。しかし、こういうときは、ちゃんとした方法というものがある。ちょっとした知識と道具があると、正確な中心がわかる。 手頃な方法としては、平らな面と高さを調整できる台を使う方法がある。まあ、机の上とプラ板を重ねたものでも充分だ。で、平らなところに棒を置いて、罫書き針や鉛筆の先が、だいたい棒の中心にくるように、適当な台で高さを調整する。ぴったり中心にする必要はない。 この状態で、罫書き針か鉛筆を、台ごと平らな面を滑らすように動かして、棒の断面に線を引く。同じことを、およそ90度ずつ棒を回して繰り返す。すると、棒の断面に"#"のように線が引ける。こうすうると、棒の中心は"#"の囲みの中ということで、かなり分かりやすくなる。 さらに、もう少し正確な中心を求めたければ、"#"の囲みの中心に罫書き針か鉛筆の先がくるように台の高さを調整して、同じことを繰り返せばいい。本格的に精度を求めるなら、かなり高価な道具が要るが、趣味でやる分にはこれでも充分すぎるほど正確に中心が分かる。 |