
船体 その1 |
|
いよいよ外板を貼り付けるときがきた。すでに、骨組みは船体のラインに合うように修正したので、後はペーパークラフトのように正確な展開図から切り出したスジボリ入りの外板で骨組みを覆えばいい。これならすぐに船体ができると思ったが甘かった。 外板の方はスジボリが終わったあと外形に沿って切り出している。ペーパークラフトならパネルラインに沿って折り曲げて骨組みに貼り付けてもいいが、0.3mm厚のプラ板とはいえ紙のように折り曲げるのは無理がある。 やはり、パネルラインに沿って1枚1枚切り出して貼り付けなければならない。これは仕方がないことだし、特に難しい話ではない。問題は、外板の枚数が多いことだ。展開図で数えてみると、、1枚1枚切り離すとして、なんと75枚もある。 切って貼り付けるだけといっても、面と面の合わさるところはヤスリで調整する必要もあるだろう。こうした作業をするには接着剤が乾くのを待つ時間も必要だ。となると、貼り付けていく順番も問題になりそうだ。何も考えずに、ただ切って貼り付ければ済むという問題ではない。 切り離さなくてもスジボリをそのままパネルラインにしても良さそうなところもいくらかある。そう考えてみても69枚と、それほど数は減らない。とにかく手間と時間がかかることは確かだ。1日で片付くどころか、時間がかかることを覚悟して取りかかるしかない。 |
![]() |
|
まずは、一番大きい船体中央部から手を付ける。船体中央部から後半部分はプラ板を、よく丸めて癖をつけて接着するのだが、接着剤が固まるまでは万力で押さえておかなければならない。しかし、万力は2つしかないから、1日に外板を2枚の貼るのが精一杯だ。 それに対して、前半部分はほぼ平面で構成されている。後半部分に比べて手早く外板を貼り付けられるかというと、こちらも一筋縄ではいかない。なにしろ、面が多いから、それだけ作業も増える。貼り付ける順番もあるし、接着剤が乾くのを待つ時間も余計にかかる。 |
![]() |
|
前半部分は1つのブロックだけで、上甲板に当たる部分を除いても1ブロックあたり10面ある。これで、ブロックとしては3ブロックだが、前から3つ目のブロックは2ブロック分ある。外板を貼ることを考えると4ブロック分で、面の数は40面にもなる。 それに、面と面を合わせるところは斜めに削ってから接着するから、よけいに手間がかかる。さらに、ヤスリがけがでも予想外の手間がかかった。外板は0,3mm厚のプラ板で骨組みで両端を支える状態になっている。これを角度を付けて斜めにヤスリがけする。 すると、両端は骨組みで支えられているのに、ブロックの中は支えがないから、ヤスリが消してもプラ板が変形するだけで、ブロックの中ほどはあまり削れない。変形することを見越して、ブロックの中ほど重点的に削らないとまっすぐにはならない。 少しヤスリがけしては、まっすぐになっているか確かめ、削れ具合が足りないところは、そこだけヤスリがけして、という具合にかなり神経を使わなくてはいけない。こういうことを、すべての外板でやるのだから、途中で飽きてテレビを見ては、また作業という具合だ。 |
![]() |
|
こうして、とりあえず貼れる面だけ貼り付けていった。ここまでの状態を見ると、ほぼ船体の形が見えてきて、半分以上は片付いたように見えるだろう。しかし、残りの外板を貼り付けるには、接着面をヤスリがけするなどして調整してからでないと進まない。 また、残りの外板にはスジボリの入ったものがほとんどだ。単に外板同士の接着面をヤスリがけで合わせるだけでなく、スジボリの位置も考えなければならない。貼り付けた外板の接着面だけでなく、これから貼り付ける外板の方にも微妙な調整が必要になる。 それに、船体前方の上甲板に当たる部分も残っている。ここは、船体からは台形状に盛り上がっているし、幅が微妙に変化する。船体と上甲板の境目のラインがどうなるか、作ってみないとなんともいえないところがある。 ペーパークラフトのようにプラ板を切って貼るだけで船体を作ろうと思っていろいろ工夫した割には手間のかかることばかりだ。こんなことなら、ラフにプラ板を切って貼り付けて、後でまとめてヤスリがけして仕上げた方が簡単で、手っ取り早いのは分かっている。 だが、今回はスジボリを船体ができてから彫る方が、もっと苦労するだろうと考えて、船体作りで苦労する道を選んだ。しかし、はたして、どちらが楽だったか、少々疑問に思えてきた。といっても、いまさら後には引けない。 |